この章の目的
これからの学びかたの地図を渡します。
全部いっぺんに覚えなくて大丈夫。必要になったとき、ここに戻ってきてください。
1. README.md を育てる
README.mdはリポジトリの表紙。書いておくと、未来の自分と、ほかの人が助かります。
- # タイトル:何のリポジトリか
- ## なぜ作ったか:背景・きっかけ
- ## 使いかた:はじめての人が試せる手順
- ## ファイル構成:主なフォルダ・ファイルの説明
READMEはMarkdown(マークダウン)という、かんたんな書き方で見ためを整えられます。
# で見出し、- で箇条書き、
**太字** で太字、など。
2. .gitignore:管理しないファイルを決める
.gitignore(ドット・ギット・イグノア)
リポジトリのフォルダ内に置くテキストファイル。
ここに書いたファイル・フォルダは、Gitが見て見ぬふりをする(管理対象から外す)。
例(このファイルをリポジトリ直下に置く):
# Windowsの一時ファイル
Thumbs.db
desktop.ini
# macOSのゴミ
.DS_Store
# 個人のメモ・パスワード等は絶対に管理しない
secrets.txt
password.txt
# 重いビルド成果物
node_modules/
dist/
公式に https://github.com/github/gitignore に
言語ごとのテンプレがあります。リポジトリ作成時に「Add .gitignore」で言語を選ぶと、自動でいいものが入ります。
パスワードを入れてしまったら
その時点でGitに記録されてしまうので、ただ消しても履歴に残ります。
パスワード・APIキー・個人情報をうっかりpushしたら、その値はもう漏れた前提で、
すぐに無効化・再発行してください。これがOSSのいちばんよくある事故です。
3. コマンドラインへの橋わたし
GitHub Desktopで覚えた操作は、ぜんぶコマンド1行でできます。
無理して切りかえる必要はありませんが、知っておくと急ぎのときに便利。
覚えておくと得する10コマンド
$ git status # いま何が変わっているか
$ git add . # 全部の変更をチェック
$ git commit -m "メッセージ" # コミットする
$ git push # GitHubに上げる
$ git pull # GitHubから取りこむ
$ git log --oneline # 履歴を1行ずつ表示
$ git switch -c new-branch # 新しい枝を作って切りかえ
$ git switch main # mainに切りかえ
$ git merge feature-x # feature-xを今の枝に合流
$ git diff # まだコミットしていない差分を見る
4. もう少し進んだ話題(名前だけ)
- rebase(リベース):履歴をまっすぐに整える操作。便利だけど取扱注意
- stash(スタッシュ):未コミットの変更を一時的に隠す
- tag(タグ):特定のコミットに「v1.0」など名前をつける
- GitHub Actions:pushしたら自動でテスト・デプロイなどを走らせる
- GitHub Pages:リポジトリの内容をウェブサイトとして公開できる無料サービス
- Submodule / Subtree:別のリポジトリを部品として埋めこむ
- SSH鍵で認証:パスワードを毎回入れず、安全に push できる仕組み
5. 学びかたの順番(推奨)
-
① 今のリポジトリで毎日コミット
まずは習慣化。小さな変更でいいので、毎日push。
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② READMEと.gitignoreを書く
リポジトリの表紙と境界を作る。
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③ 枝+PRを習慣に
1人運用でもセルフPR。第10章。
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④ コマンドを1つずつ覚える
git status と git log --oneline から。
-
⑤ Worktreeで並行作業
AIエージェントとの連携を始めるなら、第12章で覚えたworktreeが本領発揮。
困ったときの調べ方
- エラーメッセージをそのまま検索(だいたいGitHubのIssuesかStack Overflowに答えがある)
- 公式ドキュメント:
https://docs.github.com/ja(日本語あり)
- Claudeに「こういうエラーが出ました。どうすればいい?」と聞く(前のPCマニュアル第10章「お願いするコツ」参照)
おわりに
Git・GitHubは1日で全部覚えるものではありません。
まずは編集→コミット→pushのリズムを体になじませて、
必要になったら、このマニュアルや公式ドキュメントに戻ってきてください。
お疲れさまでした。